2026.04 太平洋を渡り、還ってきた幸運な鐘楼があります

昨日は4月1日、令和8年度の始まりでした。新入生、新入社員が新しい環境に1日でも早く慣れたら良いですね。さて今回は、清水町の圓教山妙慶寺様の梵鐘(大きな釣り鐘)が非常に珍しい歴史に彩られているのでご紹介します。妙慶寺は大永年間(1521~8)に今川義元公が開山、梵鐘は寛政7年(1795)奉納されました。第二次世界大戦中の昭和15年(1940)に軍事物資への転用のため国に献納。終戦後、アメリカ海軍トピカ号の乗組員たちによって戦利品として太平洋を渡り、カンザス州トピカ市に運ばれ保管されていました。その後、現地で日本の元のあった場所に返すべきだとの運動が起こり、昭和63年(1988)トピカ市から外務省を通じて返還したいとの連絡がお寺にありました。平成3年(1991)前住職様含め5名の代表者が訪米、盛大な返還式が実施され、4月26日にはトピカ市長や清水市長はじめ多くの方々の出席のもと、帰山式が執り行われて無事に還ってきたそうです。太平洋を往復した梵鐘は、国の歴史を物語るとともに、多くの方々の尽力のお陰で帰還できた幸運な、幸せな鐘ですね。「世界の平和と日米友好親善を永遠に祈念する」と記された記念碑が、鐘楼堂の横に建てられています。

